女嫌いな年下のおとこのこ


「お前、なんか隠してんだろ」


断ったにも関わらず送ると言って聞かない瑞希を彼の母が後押しした事で結局送ってもらう事になり、その道中に直球でそう聞かれた。


「何も隠してないよ、どうして?」
「俺を頼むって言われてあからさまに困ってたから」
「……。よく見てるね…」
「お前が分かりやす過ぎるんだよ」


どう伝えようか迷った。

転勤の事を言うつもりは無かった。

けれど今更どんな風に誤魔化してもきっと瑞希にはバレてしまう。

あの時嘘でも彼の母親に分かりましたと言っておけばよかったと今更後悔したところでもう遅い。


「分かった、話すよ。ただ…明日まで待ってもらって良いかな」
「なんでだよ」
「今日はもう遅いし、ゆっくり話したいから」


そう言えば、まあ確かにと同意が返ってきてほっと安心する。


「ありがとう。じゃあ、今日はここまででいいよ」



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