女嫌いな年下のおとこのこ
「ん…!?」
刹那の間に顔が寄せられ、そのまま押し付けるようにキスをされた。
突然の出来事に状況を飲み込めない聖を他所に瑞希は顎を指で押して無理矢理口を開かせ、そこからぬるりと舌を入れ込んだ。
「んっん…っ」
瑞希の長い舌は口内を余す所なく這い回り、聖の短い舌を絡ませそのまま吸い上げる。
窒息しそうな程の深いキスに抗うことも出来ず、ただただされるがままに蹂躙され飲み込めなくなった唾液が漏れ出た時、下唇を甘噛みされながらゆっくりとそれは離された。
「これで分かったかよ」
満足げな笑みを浮かべる瑞希とは対照的に聖は息も絶え絶えで、口元を拭う事も忘れて蕩けた視線を向けた。