【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
頬をたたかれるような強さではなかったが、軽くぺちっとした感覚が胴体にも触れた。開いた襟ぐりのあたりだと、直に肌に触れるのでくすぐったい。
「うっ」
驚くのはシェスティのほうなのに、なぜだかカディオが、全身をぴきーんっと強張らせる。
「ごめんなさい。カディオって大人になって尻尾触られるのだめになったのっ?」
シェスティは慌てて彼の背から両手を離し、二人にあるボリュームたっぷりの尻尾をどかそうとした。
「ち、違うからっ、触っていいから!」
急に大きな声を出されてシェスティは驚いた。
カディオの声はかなり大きかった。
触っていいから、という彼の声がやまびこみたいに会場内へと響いて広がり、周囲にいた貴族たちが会話を止めて見てくる。
「え? 別に今、触ろうとしたわけじゃなくて――」
と口にした瞬間、シェスティはハッと見つめ返してきたカディオの顔を見て、言葉が止まった。
彼は、かなり悲壮な表情を浮かべていた。
「うっ」
驚くのはシェスティのほうなのに、なぜだかカディオが、全身をぴきーんっと強張らせる。
「ごめんなさい。カディオって大人になって尻尾触られるのだめになったのっ?」
シェスティは慌てて彼の背から両手を離し、二人にあるボリュームたっぷりの尻尾をどかそうとした。
「ち、違うからっ、触っていいから!」
急に大きな声を出されてシェスティは驚いた。
カディオの声はかなり大きかった。
触っていいから、という彼の声がやまびこみたいに会場内へと響いて広がり、周囲にいた貴族たちが会話を止めて見てくる。
「え? 別に今、触ろうとしたわけじゃなくて――」
と口にした瞬間、シェスティはハッと見つめ返してきたカディオの顔を見て、言葉が止まった。
彼は、かなり悲壮な表情を浮かべていた。