【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
「どういう感情の顔……?」
「…………」
「ねぇ、本当に大丈夫? いったん戻って、休憩する?」
目の前にある彼の尻尾が、急に力を失ってどんどん下がっていく。
そのためシェスティは、言いながらも、彼の大きな尻尾を両手で抱えて支えることになっていた。
すると、彼が視線をそこに落とした。
「ん? ……もしかして今、触って欲しかったの?」
「……抱き締めないか?」
やばい。
いよいよカディオが、おかしい。
(尻尾は獣人族の誇りだとか、そういうこと言ってなかったかしら?)
シェスティは対応に困った。すると彼の向こう、人混みから出席者の一人として紛れて警備している護衛騎士隊長が、ぶんぶん手を振ってくるのが見えた。
その近くには王室執事長や、側近も数名いる。
みんなが揃って手振りを交え、口をぱくぱくと動かしてくる。
――とにかく尻尾を抱き締めてあげて。
そう、必死に訴えてきている気がする。
(いったいどういうわけなのかしら。まぁでもカディオは動きそうにないし、それで動いてくれるなら)
「…………」
「ねぇ、本当に大丈夫? いったん戻って、休憩する?」
目の前にある彼の尻尾が、急に力を失ってどんどん下がっていく。
そのためシェスティは、言いながらも、彼の大きな尻尾を両手で抱えて支えることになっていた。
すると、彼が視線をそこに落とした。
「ん? ……もしかして今、触って欲しかったの?」
「……抱き締めないか?」
やばい。
いよいよカディオが、おかしい。
(尻尾は獣人族の誇りだとか、そういうこと言ってなかったかしら?)
シェスティは対応に困った。すると彼の向こう、人混みから出席者の一人として紛れて警備している護衛騎士隊長が、ぶんぶん手を振ってくるのが見えた。
その近くには王室執事長や、側近も数名いる。
みんなが揃って手振りを交え、口をぱくぱくと動かしてくる。
――とにかく尻尾を抱き締めてあげて。
そう、必死に訴えてきている気がする。
(いったいどういうわけなのかしら。まぁでもカディオは動きそうにないし、それで動いてくれるなら)