【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
「二十代になったのだから、カディオにはそろそろ婚約だってしてほしいのよね。わたくしとしては、可愛いし有能だし、シェスティを娘にしたいくらいなのだけれど――」
言いながら、扇越しに王妃の流し目が向いて、シェスティはどきっとする。
貴族たちが耳を済ませるのが見えた。
まずい、そう感じてシェスティはすぐ笑い飛ばすことを決めた。
「いえいえ、私たちはただのライバル同士ですし、誰もが知る犬猿の仲ですよ。あり得ないですよ」
答えたシェスティは、隣でカディオがシャンパングラスを見つめて震えているのに気付いていなかった。
王妃が「ふうん?」と息子の様子を眺めている。
「このような場で、そのような冗談はやめたほうがいいですよ」
「そろそろ我慢の限界だと思うから、この場で言ったのだけれどね。今日ではっきりさせたいのよねぇ」
「はい?」
「あなた、今夜は一緒にうちに泊まっていくでしょう?」
突然そんなことを尋ねられて、シェスティはきょとんとした。
言いながら、扇越しに王妃の流し目が向いて、シェスティはどきっとする。
貴族たちが耳を済ませるのが見えた。
まずい、そう感じてシェスティはすぐ笑い飛ばすことを決めた。
「いえいえ、私たちはただのライバル同士ですし、誰もが知る犬猿の仲ですよ。あり得ないですよ」
答えたシェスティは、隣でカディオがシャンパングラスを見つめて震えているのに気付いていなかった。
王妃が「ふうん?」と息子の様子を眺めている。
「このような場で、そのような冗談はやめたほうがいいですよ」
「そろそろ我慢の限界だと思うから、この場で言ったのだけれどね。今日ではっきりさせたいのよねぇ」
「はい?」
「あなた、今夜は一緒にうちに泊まっていくでしょう?」
突然そんなことを尋ねられて、シェスティはきょとんとした。