【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
「その予定ではありますよ。また父様たちと夜まで飲み明かすのでしょう?」
この両親たちはかなりお酒が好きだ。よく王宮に泊まっては『この一時は立場から解放されるー! 飲むぞー!』と、学生時代と変わらないノリで飲んでいる。
すると国王が、ニヤニヤしてカディオのほうを見た。
「カディオ、シェスティは美人に育ったからな~。建国祭が落ち着いたら、向こうの国から求婚の知らせがあったりするかもな~?」
シェスティは苦笑した。思わず、顔の前で小さく手を振る。
「いやいや、そんなことはないですよ」
その時、ガシャッと音が聞こえて、口をつぐんだ。
国王と王妃、父と母も同じ方向を見ている。
記憶に間違いがなければカディオがいる場所だが――と思って目を向けたところで、シェスティは考えるよりも先に駆け出していた。
「な、何をしているのよっ」
カディオの手の中で、クラスが握り潰されて粉々になっていた。
慌てて彼の手を開かせる。そこから割れたグラスの残りが床に落ちていく。
この両親たちはかなりお酒が好きだ。よく王宮に泊まっては『この一時は立場から解放されるー! 飲むぞー!』と、学生時代と変わらないノリで飲んでいる。
すると国王が、ニヤニヤしてカディオのほうを見た。
「カディオ、シェスティは美人に育ったからな~。建国祭が落ち着いたら、向こうの国から求婚の知らせがあったりするかもな~?」
シェスティは苦笑した。思わず、顔の前で小さく手を振る。
「いやいや、そんなことはないですよ」
その時、ガシャッと音が聞こえて、口をつぐんだ。
国王と王妃、父と母も同じ方向を見ている。
記憶に間違いがなければカディオがいる場所だが――と思って目を向けたところで、シェスティは考えるよりも先に駆け出していた。
「な、何をしているのよっ」
カディオの手の中で、クラスが握り潰されて粉々になっていた。
慌てて彼の手を開かせる。そこから割れたグラスの残りが床に落ちていく。