【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
王妃に続いて母も指示を出し、使用人たちが必要な道具を抱えて駆け付ける。
「獣人族の怪力を忘れちゃったの? 怪我はっ?」
カディオが我に返ったみたいに、ようやくその金色の獣みたいな目を、シェスティへと移動した。
「あっ、危ないぞシェスティ。触らないでいいから。人族の肌は俺たちより弱い――」
「そんなこと言っていられないでしょっ、怪我は!?」
気圧されたようにカディオがのけぞり「な、ない」と答える。
グラスの破片が残っていたら危ないと言われ、シェスティは父に引き離された。手を洗うための水の入った器を使用人から差し出され、カディオがぶすっとした顔で手を洗う。
「まったく、お騒がせな息子だなぁ」
さすがに困ったのか、国王の頭についているカディオとまったく同じ獣耳が、半ば下がっていた。
「無理そうなら休みさい。シェスティは、私たちと一緒にデリアード公とお喋りに行こうか」
「いらしているのですか?」
「うん。今日の飲み会に参加するよ」
にこーっと笑った国王の表情が、次の瞬間「えぇ」という具合に変化した。
「獣人族の怪力を忘れちゃったの? 怪我はっ?」
カディオが我に返ったみたいに、ようやくその金色の獣みたいな目を、シェスティへと移動した。
「あっ、危ないぞシェスティ。触らないでいいから。人族の肌は俺たちより弱い――」
「そんなこと言っていられないでしょっ、怪我は!?」
気圧されたようにカディオがのけぞり「な、ない」と答える。
グラスの破片が残っていたら危ないと言われ、シェスティは父に引き離された。手を洗うための水の入った器を使用人から差し出され、カディオがぶすっとした顔で手を洗う。
「まったく、お騒がせな息子だなぁ」
さすがに困ったのか、国王の頭についているカディオとまったく同じ獣耳が、半ば下がっていた。
「無理そうなら休みさい。シェスティは、私たちと一緒にデリアード公とお喋りに行こうか」
「いらしているのですか?」
「うん。今日の飲み会に参加するよ」
にこーっと笑った国王の表情が、次の瞬間「えぇ」という具合に変化した。