【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
(何か意味があるのかしら?)

 それが三回どころではなく、六回も続くとシェスティは考えさせられた。

「あ」

 続いて、同級生の知り合いの令息の顔が見えた時に、ふっと推測が頭に浮かぶ。

 兄が気付き、尋ねてくる。

「どうした?」
「私が帰国したから結婚相手にどうかと、陛下たちは私の婚約者候補に合わせている感じですか?」

 空気が、一瞬にして凍えた。

 家族のところから手を振っていた同級生が「ひゅっ」と息を飲むのが見えた。振り返ってきた大人たちの中で、国王の顔が『あ、やぱい』というように変わる。

 それを見て、シェスティも事態の重さを察した。

 何か、まずい発言をしてしまったみたいだ。

「え、あの……?」

 そもそもいったい、この冷気はどこから出ているのだろう。

 不意に、ようやく今になってその思考にいたる。
 その時だった。シェスティは、隣からカディオが一歩踏み出すのにハッと気付いた。

「陛下、まさかシェスティの〝次〟をお考えなのですか?」
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