【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
「――用意は整っていると聞いていますが、そちらに関しても確認してまいります」
護衛騎士隊長が、一度、気にしたみたいにカディオのほうへ視線を投げる。それから薄暗い廊下を引き返していった。
「さ、カディオ、入るわよ。ん?」
背を押してカディオを入室させようとしたら、今まで素直に背中を押されていた彼が、勢いよく動いて寝室の両開きの扉を閉めた。
「ちょっと、何をしているのよ」
「ここでいいから」
「今はもう二人きりなのよっ、体調が悪いことを隠さなくたっていいの!」
「二人きりだからまずいんだっ」
扉を開けようとしたら、引いたドアノブをカディオが押さえつけてくる。
なんてバカ力だ。
カディオは顔が赤かった。きっと、つらいのだろう。シェスティは悲しくて、胸がぐっと苦しくなった。
「なんで無理をするのよ! 昔は、もう少しくらい私も頼ってくれたじゃないっ」
無理をして彼が倒れたのは、一度や二度ではない。
そのたびシェスティが『パートナーだから』と言って、彼に同行して寝室まで運んだ。
護衛騎士隊長が、一度、気にしたみたいにカディオのほうへ視線を投げる。それから薄暗い廊下を引き返していった。
「さ、カディオ、入るわよ。ん?」
背を押してカディオを入室させようとしたら、今まで素直に背中を押されていた彼が、勢いよく動いて寝室の両開きの扉を閉めた。
「ちょっと、何をしているのよ」
「ここでいいから」
「今はもう二人きりなのよっ、体調が悪いことを隠さなくたっていいの!」
「二人きりだからまずいんだっ」
扉を開けようとしたら、引いたドアノブをカディオが押さえつけてくる。
なんてバカ力だ。
カディオは顔が赤かった。きっと、つらいのだろう。シェスティは悲しくて、胸がぐっと苦しくなった。
「なんで無理をするのよ! 昔は、もう少しくらい私も頼ってくれたじゃないっ」
無理をして彼が倒れたのは、一度や二度ではない。
そのたびシェスティが『パートナーだから』と言って、彼に同行して寝室まで運んだ。