【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
「あ、あなたの体調、今日とてもよくないでしょう? 心配なのよ」
目が熱くなっていくのを感じた。
泣いてはだめだ。そう言い聞かせ、ドアノブを両手で強く掴んだ。力を入れて引っ張った瞬間、カディオが慌ててそれを押し込み、扉が閉まってしまう。
「いい加減にして! 今は緊急事態なのっ」
「シェスティ、悪かった。頼む、俺は体調不良ではないんだ」
「嘘よ! お願い、今日だけでも言うこと聞いて、もう二度とあなたの部屋にも寝室にも入らないから」
「だめだ! それは困る!」
「お願い邪魔しないでっ、これは親切であって――」
「俺も親切でそう言ってる!」
突然大きな声を出されて、シェスティはビクッと身体が強張った。その拍子に、力が抜けた手を、彼の大きな手が掴まえてしまう。
「あっ」
彼のいるほうに、ぐいっと引っ張られた。
そのまま勢いで彼のほうへ身体を向けられる。対面する形となった瞬間、シェスティは「え?」と直前の感情も鎮まってしまった。
そこにいたカディオは、首まで真っ赤だった。
目が熱くなっていくのを感じた。
泣いてはだめだ。そう言い聞かせ、ドアノブを両手で強く掴んだ。力を入れて引っ張った瞬間、カディオが慌ててそれを押し込み、扉が閉まってしまう。
「いい加減にして! 今は緊急事態なのっ」
「シェスティ、悪かった。頼む、俺は体調不良ではないんだ」
「嘘よ! お願い、今日だけでも言うこと聞いて、もう二度とあなたの部屋にも寝室にも入らないから」
「だめだ! それは困る!」
「お願い邪魔しないでっ、これは親切であって――」
「俺も親切でそう言ってる!」
突然大きな声を出されて、シェスティはビクッと身体が強張った。その拍子に、力が抜けた手を、彼の大きな手が掴まえてしまう。
「あっ」
彼のいるほうに、ぐいっと引っ張られた。
そのまま勢いで彼のほうへ身体を向けられる。対面する形となった瞬間、シェスティは「え?」と直前の感情も鎮まってしまった。
そこにいたカディオは、首まで真っ赤だった。