【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
(ああ、つまり家族も陛下たちも、みんなもグルだったわけね)
たびたびされていた、よく分からない会話を思い出した。
屋敷のメイドたちが呆れていたのも、カディオの気持ちは彼女たちに筒抜けだったせいだろう。
彼は、何度も『好き』だと言おうとして失敗したと言っていた。
それくらい長い間、シェスティは一人の男性に想われ続けていたのだ。
(自分の口から言いたかったなんて、好感しかないわよ)
シェスティは、ばくばくと鳴り続けている自分の胸を、手で強く押さえる。
「……嫌いだったら、こんなにも長く付き合ってないわ。私のさっきの言葉、聞いてたでしょ? 私があなたのことがどうでもよくなる日なんて……くるはずがないもの」
「じゃあ俺が口説きに口説けば、結婚にも承諾してもらえるのか?」
「そ、そういうことするなら、先に婚約からにしてちょうだいっ」
婚約しないうちからされるほうが、恥ずかしい。周りになんと言い訳すればいいのか分からない。
たびたびされていた、よく分からない会話を思い出した。
屋敷のメイドたちが呆れていたのも、カディオの気持ちは彼女たちに筒抜けだったせいだろう。
彼は、何度も『好き』だと言おうとして失敗したと言っていた。
それくらい長い間、シェスティは一人の男性に想われ続けていたのだ。
(自分の口から言いたかったなんて、好感しかないわよ)
シェスティは、ばくばくと鳴り続けている自分の胸を、手で強く押さえる。
「……嫌いだったら、こんなにも長く付き合ってないわ。私のさっきの言葉、聞いてたでしょ? 私があなたのことがどうでもよくなる日なんて……くるはずがないもの」
「じゃあ俺が口説きに口説けば、結婚にも承諾してもらえるのか?」
「そ、そういうことするなら、先に婚約からにしてちょうだいっ」
婚約しないうちからされるほうが、恥ずかしい。周りになんと言い訳すればいいのか分からない。