【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
 幼少期ですでに才女と呼ばれているシェスティが留学するとなると、他国も注目して留学希望も増えるだろう。
 そういう思惑からも『ぜひに』という姿勢を示した。

「あなたが持ち前の大人顔負けの行動力で、先に連絡を取ったことが原因ね」

 母が頬に手をあて、褒めているのか困っているのか分からない吐息をもらす。

「それは……すみません」
「まぁまぁ。結果として国交にも利益は出た。協力に名乗り出てくれたのが、隣国のアローグレイ侯爵だったわけだ」

 国王は、にここにとして当時を語る。

 シェスティは知らなかったのだが、実のところあの頃までに次々と終えてしまった課題や勉強は、妃教育も含まれていたらしい。

 妃教育も完了したうえで、留学して他国の卒業資格を得るのは次期王妃としても悪くないと国王は考えた。

 カディオにも、いい刺激になるだろうという思惑もあった。

「まぁ、そうしたら、気持ち悪いくらいのことをしたわけだが」

 それが何か聞くのは、よそうとシェスティは思った。
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