【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
二人きりになった途端、彼から感じる香水の匂いや体温に、どっと心臓がはねた。
「シェスティ」
「ひゃい!?」
噛んだ。恥ずかしい、顔を隠したい。
シェスティはそう思ったのに、カディオが腕を緩めて至近距離から見つめてくる。
その真剣な、金色の獣のような目の美しさに、一瞬にしてシェスティの心が引き込まれた。
「急に抱き締めてしまって、すまなかった」
「い、いえ、別に……婚約されたとは聞いたし……」
「聞いてほしいことがある」
そう言ったかと思うと、カディオが目の前で片膝をついた。
「シェスティ・ディオラ嬢、あなたがずっと好きだった。会えない三、年あなたを思わなかった日はない。この俺、アルヴエスタ王国第一王子カディオの妻になっていただけませんか?」
彼が見せてきたのは――二つの銀の指輪だった。
(ずるいわ)
その指輪は、この国の王侯貴族が婚約をする際に施される装飾が施されている。そうしてそこには、二人の瞳の色だと分かる金とブルーの宝石が並んでいた。
そのシンブルな美しさは、実にシェスティ好みだ。
「シェスティ」
「ひゃい!?」
噛んだ。恥ずかしい、顔を隠したい。
シェスティはそう思ったのに、カディオが腕を緩めて至近距離から見つめてくる。
その真剣な、金色の獣のような目の美しさに、一瞬にしてシェスティの心が引き込まれた。
「急に抱き締めてしまって、すまなかった」
「い、いえ、別に……婚約されたとは聞いたし……」
「聞いてほしいことがある」
そう言ったかと思うと、カディオが目の前で片膝をついた。
「シェスティ・ディオラ嬢、あなたがずっと好きだった。会えない三、年あなたを思わなかった日はない。この俺、アルヴエスタ王国第一王子カディオの妻になっていただけませんか?」
彼が見せてきたのは――二つの銀の指輪だった。
(ずるいわ)
その指輪は、この国の王侯貴族が婚約をする際に施される装飾が施されている。そうしてそこには、二人の瞳の色だと分かる金とブルーの宝石が並んでいた。
そのシンブルな美しさは、実にシェスティ好みだ。