ファンは恋をしないのです
「…フォーカク、良かったです。すごく。ところどころ盛り上げるためのセリフとかを入れるタイミングも声の感じもすごく…変な言い方かもしれないですけど、キャラクターで。」
「うん。」
「あと、これはとても個人的な話で申し訳ないのですが、過去一番頑張ったイベントの曲もやってくれたのが嬉しすぎて、そこで一回パニックになってて…。はい。」
「あはは、そっか。じゃあ選曲も良かった?」
「はい!とても!」
いつの間にか前を向いて、里依は話し始めていた。普通の人の一線を越えた罪悪感も少し抱えながら。
「ラブスタは何歌うのかなぁー。セトリ気になる~!」
「セットリストってさ、ファンの人たちの中で予想する?みたいなのが流行ってるって聞いたんだけど、本当なの?」
「ん-…流行ってるかはわかんないですけど、こういうのやるんじゃないって事前に里依と話したよね?」
「あ、そうだね。当たったのは半分くらい…だったかな。」
「当たるんだ!三澄、お前もなんか聞きたいことないの?」
「えっ、あーいや、なんかみんな楽しそうに話すなって思って、普通に眺めちゃってた。」
里依ははっとして内心慌て始めた。最初に話してほしいと言ってくれたのは三澄なのに、その三澄の質問に答えていない。
「す、すみません!最初に三澄さんに質問されていたのに答えていませんでした!前にも言ってたと思いますが、朋希くんでした。頭のてっぺんから指先まで、全部が朋希くんで…。メンバーを呼ぶ腕も、自分が歌うところじゃないところも口ずさんでるところも、ブルーレイだといつも朋希くんばかりが映されるわけじゃないから、ここは想像でしかないんですけど、…その、朋希くんならやりそうだなっていう動きがずっと続いていて。…朋希くんが同じ次元に居たらこんな風にアイドルをしてくれるんだなって、そう思いました。」
最後まで真っすぐ目を見て言い切った。途中でひるみそうになったけれど、それは失礼だと思い直して目を見ることはやめずに。みるみるうちに、三澄の顔が赤くなっていく。たまらなくなった三澄は片手で顔を覆った。
「うん。」
「あと、これはとても個人的な話で申し訳ないのですが、過去一番頑張ったイベントの曲もやってくれたのが嬉しすぎて、そこで一回パニックになってて…。はい。」
「あはは、そっか。じゃあ選曲も良かった?」
「はい!とても!」
いつの間にか前を向いて、里依は話し始めていた。普通の人の一線を越えた罪悪感も少し抱えながら。
「ラブスタは何歌うのかなぁー。セトリ気になる~!」
「セットリストってさ、ファンの人たちの中で予想する?みたいなのが流行ってるって聞いたんだけど、本当なの?」
「ん-…流行ってるかはわかんないですけど、こういうのやるんじゃないって事前に里依と話したよね?」
「あ、そうだね。当たったのは半分くらい…だったかな。」
「当たるんだ!三澄、お前もなんか聞きたいことないの?」
「えっ、あーいや、なんかみんな楽しそうに話すなって思って、普通に眺めちゃってた。」
里依ははっとして内心慌て始めた。最初に話してほしいと言ってくれたのは三澄なのに、その三澄の質問に答えていない。
「す、すみません!最初に三澄さんに質問されていたのに答えていませんでした!前にも言ってたと思いますが、朋希くんでした。頭のてっぺんから指先まで、全部が朋希くんで…。メンバーを呼ぶ腕も、自分が歌うところじゃないところも口ずさんでるところも、ブルーレイだといつも朋希くんばかりが映されるわけじゃないから、ここは想像でしかないんですけど、…その、朋希くんならやりそうだなっていう動きがずっと続いていて。…朋希くんが同じ次元に居たらこんな風にアイドルをしてくれるんだなって、そう思いました。」
最後まで真っすぐ目を見て言い切った。途中でひるみそうになったけれど、それは失礼だと思い直して目を見ることはやめずに。みるみるうちに、三澄の顔が赤くなっていく。たまらなくなった三澄は片手で顔を覆った。