ファンは恋をしないのです
「誤解はしてません。ただ、あの、もうちょっとはっきり言いますね。僕は今、現段階でかなり里依さんのこと、好きになりかけてますから。」
「へっ?」
多分今の自分の表情は変だと思う。そう思っても、顔は上がってしまった。
「仲良くなりたいのは、もうすでにちょっと好きだから。もっと好きになるかもしれないから、もっと知りたいんです。そういう気持ちが僕にはあるけど、でも里依さんを襲ったり、暴力振るったりとか、そういう怖いことは絶対しません。だから、僕には警戒心も、不安も抱かないでほしいけど。…でも、里依さん可愛いから、基本的には警戒心はもってほしい、かな。」
「す…すみません。その…恋愛と疎遠すぎて、自分がそういう対象になることを基本的に想定してなくて…。」
「里依さんはそういう対象です。自覚してください。」
「は、はいっ!」
思わず返事をしたが、色々ととんでもないことを言われ続けたせいで、脳はクラッシュ寸前だ。三澄が自分を好き…?いや、そうは言ってない。過大解釈をするな、自分、と脳内で自分を戒める。
「僕の家で、鑑賞会にしますか?」
「…あの、本当にいいんでしょうか?」
「里依さんが心配してることは、一緒にいるところを撮られることですよね?多分、僕程度の声優が週刊誌とかに狙われることはないと思うけどでも、里依さんが不安なら不安なことはなるべく取り除きましょう?たとえばですけど、僕の住所を伝えて、里依さんが勝手に入ってくるみたいな感じにしたら大丈夫じゃないですかね?」
「住所…!」
「まずい!みたいな顔しなくて大丈夫ですよ。里依さんが到着するちょっと前に鍵開けておくので、家族みたいに家に堂々と入っちゃえば身内かな?って感じになると思うし、たとえ撮られたとしても、妹が来ただけなんですけど…で通せると思うんですよね。」
「妹…!それは名案です!」
「でしょう?だから当日は、気楽な感じで堂々と遊びに来てくださいね。」
「…わ、わかりました…。」
あれよあれよと連絡先を交換し(住所を知るためには仕方がなかった)、ライブ当日まで時折スマホが震えては、『何か用意しておくものはありますか?』『何か食べたいものはありますか?』といった質問がきて、その度にうんうんと唸りながらなんとか打ち込み返事をし、そして迎えた今日だった。
「へっ?」
多分今の自分の表情は変だと思う。そう思っても、顔は上がってしまった。
「仲良くなりたいのは、もうすでにちょっと好きだから。もっと好きになるかもしれないから、もっと知りたいんです。そういう気持ちが僕にはあるけど、でも里依さんを襲ったり、暴力振るったりとか、そういう怖いことは絶対しません。だから、僕には警戒心も、不安も抱かないでほしいけど。…でも、里依さん可愛いから、基本的には警戒心はもってほしい、かな。」
「す…すみません。その…恋愛と疎遠すぎて、自分がそういう対象になることを基本的に想定してなくて…。」
「里依さんはそういう対象です。自覚してください。」
「は、はいっ!」
思わず返事をしたが、色々ととんでもないことを言われ続けたせいで、脳はクラッシュ寸前だ。三澄が自分を好き…?いや、そうは言ってない。過大解釈をするな、自分、と脳内で自分を戒める。
「僕の家で、鑑賞会にしますか?」
「…あの、本当にいいんでしょうか?」
「里依さんが心配してることは、一緒にいるところを撮られることですよね?多分、僕程度の声優が週刊誌とかに狙われることはないと思うけどでも、里依さんが不安なら不安なことはなるべく取り除きましょう?たとえばですけど、僕の住所を伝えて、里依さんが勝手に入ってくるみたいな感じにしたら大丈夫じゃないですかね?」
「住所…!」
「まずい!みたいな顔しなくて大丈夫ですよ。里依さんが到着するちょっと前に鍵開けておくので、家族みたいに家に堂々と入っちゃえば身内かな?って感じになると思うし、たとえ撮られたとしても、妹が来ただけなんですけど…で通せると思うんですよね。」
「妹…!それは名案です!」
「でしょう?だから当日は、気楽な感じで堂々と遊びに来てくださいね。」
「…わ、わかりました…。」
あれよあれよと連絡先を交換し(住所を知るためには仕方がなかった)、ライブ当日まで時折スマホが震えては、『何か用意しておくものはありますか?』『何か食べたいものはありますか?』といった質問がきて、その度にうんうんと唸りながらなんとか打ち込み返事をし、そして迎えた今日だった。