ファンは恋をしないのです
* * *
怜花がいなくなった部屋にじっと座っていることもできなくて、里依はキッチンに立つ。三澄のリクエストは「ハンバーグ」だった。ソースはデミグラスがいいというので、ソースも作ってある。ハンバーグは焼き立てがいいと思い、タネだけは作ってある。トマトとツナのサラダは小分けにして準備してあるし、ご飯も炊いた。具沢山のスープが好きだということも聞いたため、具沢山の野菜スープも作った。
「…本当にこれで大丈夫なのかな…なんか、もっと派手なものの方が…?」
今更不安になったところで遅い。あと10分もしないうちに、三澄は来る。
「…だ、大丈夫。味見はした。美味しかった。」
ハンバーグだけは焼かないと味がわからないが、それはもう生焼けを出さないことだけに注力するしかない。動かずにいられない里依の動きを止めたのは、玄関のチャイムだった。ドアホンを見ると三澄が立っていた。
「い、今開けます!」
「うん。」
ガチャリと開けると、三澄の笑顔が一番最初に飛び込んできた。
「お、お疲れ様です!仕事後のお疲れのときに…。」
「里依さん…えっ…ちょ…待って。なんか…えっ…?いや、覚悟はしてきたっていうか…想像力が足りなかったっていうか…。」
「えっ?あ、…あ!か、顔!顔が変ですかもしかして!」
「えっ!?全然!?むしろその逆っていうか、あんなこと言われたから色々想像しながら来たけど…そっかぁー…里依さんってこういう綺麗って感じのメイクもすっごく似合って可愛いんだ…知らなかった…。」
「だ、大丈夫ですか、私の顔…。」
「…大丈夫、可愛い、綺麗。多分もっと言い表せるんだけどちょっと待ってね。慣れるから。あと、玄関先で騒いじゃってごめん。お邪魔します。」
「そ、そうでした!どうぞ!広くはないですが!」
「…いい匂いもする。お腹空いてきた。…里依さんのご飯食べれるの楽しみで、今日の仕事頑張ったから嬉しい。鼻がもうすでに幸せだ~。」
すんすんと三澄の鼻が犬みたいに動いて、里依も笑顔になる。
「あ、手を洗わせてもらってもいい?」
「はい、ここです。タオルとかも使っちゃってください。ハンドソープはそこです。」
「ありがとう。」
「あのっ、すぐご飯にしちゃっていいですか?ちょっと夕飯には早い時間といえばそうなのですが…。」
「里依さんはお腹空いてる?」
「は、はい!普通に食べれます。」
「じゃあご飯食べたいな。お昼、たくさん食べれなくてお腹ぺこぺこ。」
「わかりました。じゃあハンバーグ、大きめにしますね。」
里依はキッチンに急いだ。
怜花がいなくなった部屋にじっと座っていることもできなくて、里依はキッチンに立つ。三澄のリクエストは「ハンバーグ」だった。ソースはデミグラスがいいというので、ソースも作ってある。ハンバーグは焼き立てがいいと思い、タネだけは作ってある。トマトとツナのサラダは小分けにして準備してあるし、ご飯も炊いた。具沢山のスープが好きだということも聞いたため、具沢山の野菜スープも作った。
「…本当にこれで大丈夫なのかな…なんか、もっと派手なものの方が…?」
今更不安になったところで遅い。あと10分もしないうちに、三澄は来る。
「…だ、大丈夫。味見はした。美味しかった。」
ハンバーグだけは焼かないと味がわからないが、それはもう生焼けを出さないことだけに注力するしかない。動かずにいられない里依の動きを止めたのは、玄関のチャイムだった。ドアホンを見ると三澄が立っていた。
「い、今開けます!」
「うん。」
ガチャリと開けると、三澄の笑顔が一番最初に飛び込んできた。
「お、お疲れ様です!仕事後のお疲れのときに…。」
「里依さん…えっ…ちょ…待って。なんか…えっ…?いや、覚悟はしてきたっていうか…想像力が足りなかったっていうか…。」
「えっ?あ、…あ!か、顔!顔が変ですかもしかして!」
「えっ!?全然!?むしろその逆っていうか、あんなこと言われたから色々想像しながら来たけど…そっかぁー…里依さんってこういう綺麗って感じのメイクもすっごく似合って可愛いんだ…知らなかった…。」
「だ、大丈夫ですか、私の顔…。」
「…大丈夫、可愛い、綺麗。多分もっと言い表せるんだけどちょっと待ってね。慣れるから。あと、玄関先で騒いじゃってごめん。お邪魔します。」
「そ、そうでした!どうぞ!広くはないですが!」
「…いい匂いもする。お腹空いてきた。…里依さんのご飯食べれるの楽しみで、今日の仕事頑張ったから嬉しい。鼻がもうすでに幸せだ~。」
すんすんと三澄の鼻が犬みたいに動いて、里依も笑顔になる。
「あ、手を洗わせてもらってもいい?」
「はい、ここです。タオルとかも使っちゃってください。ハンドソープはそこです。」
「ありがとう。」
「あのっ、すぐご飯にしちゃっていいですか?ちょっと夕飯には早い時間といえばそうなのですが…。」
「里依さんはお腹空いてる?」
「は、はい!普通に食べれます。」
「じゃあご飯食べたいな。お昼、たくさん食べれなくてお腹ぺこぺこ。」
「わかりました。じゃあハンバーグ、大きめにしますね。」
里依はキッチンに急いだ。