低温を綴じて、なおさないで




栞に何人彼氏ができようが。幼なじみという関係性のままでいいから。


隣で幸せでいてくれるなら、それでいい。

もうなんなら、隣にいなくたって。




きみに幸せが全て降り注ぐのなら、それでいい。




教室に無機質なチャイムが鳴り響く。


昼休み後、5限は古典。


時間割は曜日ごとに切り替わっても、常に頭の中に浮かぶ恋しい幼なじみは月曜から日曜まで居座り続けて切り替わらない。俺の世界は常にきみを中心として回っている。




𓇠




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