低温を綴じて、なおさないで



わたしたちはたくさん遠回りしてしまったように思う。たくさんのひとを傷つけてしまったとも思う。けれど、わたしと直の人生はわたしたちだけのもの。ふたりの未来に必要だったのなら、必然だ。



近くを平行に進んでいた二つの人生を、重ね合わせよう。すこしずつ、広がっていけばいい。




すき、だいすきなの、直のこと。


今はわたしが直のことがすきで、直がわたしのことをすきでいてくれてる事実だけで十分。



だからもう一度、飽きるくらい言葉にさせてよ、この大切な二文字を。



「すきだよ、直」




──きみがわたしの、運命。










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