低温を綴じて、なおさないで



「こんな短いスカートも、誘ってるようにしか見えない」


「ち、ちが、」


「俺は栞ちゃんと、したい。さっきは受け入れようとしてくれたし」




短いスカートは、ロングブーツに合うから選んだだけで、当然にそんな意図はない。ただすきな格好をしているだけだ。



変わらず、葉月くんの指先がわたしの太ももを撫ぜ上げる。触れかたが慣れているひとのそれでしかなくて、わたしの中心が疼いて、なにか落ちてしまいそうになる。


けれどそうはならなくて、わたしは冷静で、流されそうになったさっきとは違ってちゃんと断れる、拒める、と思っていた。きちんと、言葉にする。




「さっきは、わたしもわるかったです。ごめんなさい。でも、付き合っていないひととはできません。……付き合うなら、いい」



< 99 / 314 >

この作品をシェア

pagetop