迷惑ですから追いかけてこないでください!
それから数日後の昼過ぎ、私はデファン公爵家にいました。
ポッコエ様からは2人きりで話がしたいと言われましたが、それはお断りし、公爵家の中庭のガゼボで多くの人に見守られながら話をすることになりました。
正直、ポッコエ様が私に何を言おうとしているのか見当がつきません。
ティアトレイを握りしめて、向かいに座るポッコエ様が話し出すのを待っていると、突然、ポッコエ様が勢い良く立ち上がって尋ねてきました。
「す、好きなままでいてもいいだろうか」
「は?」
はい?
……と聞き返すのが礼儀なのでしょうけれど、そう聞き返すと、肯定したと思われる可能性があるのでやめておきました。
「それ、その! ティアトレイを使う女性を野蛮だという男もいるが、俺は気にしない!」
「気にしない男性も多いかと思います。この、ティアトレイだってキール様からいただきましたから」
「どうして、そんなにキールと仲が良いんだ!?」
「あなたが廃嫡されるような不真面目な人でなければ、私とキール様はそう多く会話を交わすこともなかったでしょう。どうして仲が良いのかという答えにはなっていませんが、こうなったのはあなたのせいです」
「うう、うぐぐぐ」
勢いを失くしたポッコエ様は、膝から崩れ落ちるように椅子に座りました。
「それから、好きなままでいても良いかというお話でしたが、お断りします。私はあなたとはもう二度と関わり合いになりたくないんです」
「そこまで言わなくてもいいだろう!」
「そこまで言わせるようなことを、あなたはしたんです!」
「思うくらい良いだろう!?」
「思うくらいですって!? どうせ、しつこく追いかけてくるのでしょう!?」
頭にきて立ち上がって叫ぶとポッコエ様も立ち上がり、私に手を伸ばしてきます。
「ミリアーナ、俺が間違っていた! 許してくれていいんだぞ!」
「触らないでください!」
ティアトレイでポッコエ様の手を叩くと、彼は涙目になって手を引っ込めました。
ポッコエ様は話したいことを話し終えたようですし、私から伝えても良いとキール様から許可はもらっていますので、ポッコエ様に伝えることにします。
「あなたは近い内に、この家から追い出されます」
「な、なんだって!? そんなことをされたら、どうやって生きていったらいいんだよ!」
「人手不足の場所がありますので、そこで働いてもらうことになっているそうですよ」
「い、嫌だ、そんな!」
「私も今、住んでいる場所から移動しますが、迷惑ですから追いかけてこないでくださいね」
にこりと微笑むと、ポッコエ様に背を向けて歩き出しました。
「待ってくれ! どこに住むのかわからないが、俺も一緒に住む!」
「お断りします」
ティアトレイで叩いても、普通の場所ではポッコエ様は諦めてくれそうにありません。
なら、ここは、淑女がやってはいけないと怒られてしまうことをしてしまいましょう。
「待ってくれミリアーナ!」
「お断りしますと言っているでしょう!」
私は立ち止まって叫び、ポッコエ様に向き合うと股の間にティアトレイを入れ、そのまま勢い良く上に持ち上げた。
「ぐっ!」
ポッコエ様は急所を押さえて、その場に崩れ落ちてしまいました。
そして、白目を向いて意識を失ってしまったのです。
「や、やりすぎたかしら」
「良いと思いますよ」
様子を見守ってくれていたキール様が駆け寄ってくると、倒れているポッコエ様を見て苦笑したのでした。
ポッコエ様からは2人きりで話がしたいと言われましたが、それはお断りし、公爵家の中庭のガゼボで多くの人に見守られながら話をすることになりました。
正直、ポッコエ様が私に何を言おうとしているのか見当がつきません。
ティアトレイを握りしめて、向かいに座るポッコエ様が話し出すのを待っていると、突然、ポッコエ様が勢い良く立ち上がって尋ねてきました。
「す、好きなままでいてもいいだろうか」
「は?」
はい?
……と聞き返すのが礼儀なのでしょうけれど、そう聞き返すと、肯定したと思われる可能性があるのでやめておきました。
「それ、その! ティアトレイを使う女性を野蛮だという男もいるが、俺は気にしない!」
「気にしない男性も多いかと思います。この、ティアトレイだってキール様からいただきましたから」
「どうして、そんなにキールと仲が良いんだ!?」
「あなたが廃嫡されるような不真面目な人でなければ、私とキール様はそう多く会話を交わすこともなかったでしょう。どうして仲が良いのかという答えにはなっていませんが、こうなったのはあなたのせいです」
「うう、うぐぐぐ」
勢いを失くしたポッコエ様は、膝から崩れ落ちるように椅子に座りました。
「それから、好きなままでいても良いかというお話でしたが、お断りします。私はあなたとはもう二度と関わり合いになりたくないんです」
「そこまで言わなくてもいいだろう!」
「そこまで言わせるようなことを、あなたはしたんです!」
「思うくらい良いだろう!?」
「思うくらいですって!? どうせ、しつこく追いかけてくるのでしょう!?」
頭にきて立ち上がって叫ぶとポッコエ様も立ち上がり、私に手を伸ばしてきます。
「ミリアーナ、俺が間違っていた! 許してくれていいんだぞ!」
「触らないでください!」
ティアトレイでポッコエ様の手を叩くと、彼は涙目になって手を引っ込めました。
ポッコエ様は話したいことを話し終えたようですし、私から伝えても良いとキール様から許可はもらっていますので、ポッコエ様に伝えることにします。
「あなたは近い内に、この家から追い出されます」
「な、なんだって!? そんなことをされたら、どうやって生きていったらいいんだよ!」
「人手不足の場所がありますので、そこで働いてもらうことになっているそうですよ」
「い、嫌だ、そんな!」
「私も今、住んでいる場所から移動しますが、迷惑ですから追いかけてこないでくださいね」
にこりと微笑むと、ポッコエ様に背を向けて歩き出しました。
「待ってくれ! どこに住むのかわからないが、俺も一緒に住む!」
「お断りします」
ティアトレイで叩いても、普通の場所ではポッコエ様は諦めてくれそうにありません。
なら、ここは、淑女がやってはいけないと怒られてしまうことをしてしまいましょう。
「待ってくれミリアーナ!」
「お断りしますと言っているでしょう!」
私は立ち止まって叫び、ポッコエ様に向き合うと股の間にティアトレイを入れ、そのまま勢い良く上に持ち上げた。
「ぐっ!」
ポッコエ様は急所を押さえて、その場に崩れ落ちてしまいました。
そして、白目を向いて意識を失ってしまったのです。
「や、やりすぎたかしら」
「良いと思いますよ」
様子を見守ってくれていたキール様が駆け寄ってくると、倒れているポッコエ様を見て苦笑したのでした。