孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~


「あの、私はやり直そうなどと思っていませんので。すみませんが」

「この間の男と付き合っているのか?」

「え?」


 宮崎さんの言う〝この間の男〟とは、間違いなく遥さんのことだ。


「付き合っているというか……」


 結婚した。彼は私の夫で──その言葉がすんなり出てこない。

 昨日、遥さんと一緒になったと野々花に告げた時も相当驚かれた。

 あの後、やっぱり遥さんの妻が私だなんて名乗るのは、つり合いが取れていないし無理があるのではと少し悩んだ。

 今になってそんなことに気づくなんて遅すぎるけれど、今更おこがましいという思いが芽生えてしまった。

 でも、はっきり言わないとこういうことが繰り返し起こる。

 結婚したとひと言言えば──。


「違うなら、遠慮する義理はない。俺は真白と付き合っていたんだから」


 そんな時だった。

< 109 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop