孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~
「あの、私はやり直そうなどと思っていませんので。すみませんが」
「この間の男と付き合っているのか?」
「え?」
宮崎さんの言う〝この間の男〟とは、間違いなく遥さんのことだ。
「付き合っているというか……」
結婚した。彼は私の夫で──その言葉がすんなり出てこない。
昨日、遥さんと一緒になったと野々花に告げた時も相当驚かれた。
あの後、やっぱり遥さんの妻が私だなんて名乗るのは、つり合いが取れていないし無理があるのではと少し悩んだ。
今になってそんなことに気づくなんて遅すぎるけれど、今更おこがましいという思いが芽生えてしまった。
でも、はっきり言わないとこういうことが繰り返し起こる。
結婚したとひと言言えば──。
「違うなら、遠慮する義理はない。俺は真白と付き合っていたんだから」
そんな時だった。