孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~
遥さんが私のために用意してくれたワンピースは、シンプルなAラインの膝丈のワンピースだった。
胸元からデコルテ、半袖の部分がドットチュールの切り替えデザインになっていて、上品だけど遊び心がある。
試着してみると、下品ではない透け感が色っぽくもあった。
そのドレスに合わせてグレーのラビットファーのボレロも選んでくれていて、これを羽織るとまた違った雰囲気で可愛らしい。
自分が着こなせるかだけが不安だ。
ふわふわのボレロを着た時のことを考えて、髪型はフルアップでまとめた。
クリスマスのディナーというのをイメージして、メイクも普段よりほんの少し華やかに。アイメイクには普段使わない少しキラキラしたアイシャドウを使ってみた。
支度をして待っていてと言われて準備したけれど、完了した自分を鏡で見て気合いが入りすぎていないかと心配になった。
予告通り、十七時半前に玄関のドアが開き遥さんが帰宅した。
「おかえりなさい、お疲れ様です」
「ただいま」
玄関に迎えに出た私を、遥さんはまじまじと見つめる。
遥さんが選んで贈ってくれたワンピース。彼の想像通りに着られているのか不安になる。