孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~
「っ、遥さん……?」
初めてのことに、どうしたらいいのかわからない。
密着してふわりと香った香水の爽やかな香りを感じ、ただただ心臓が壊れそうなほど音を立てて高鳴っていく。
でも、決して嫌なわけではない。
「好きだ、真白」
遥さんからの言葉に目が覚めるような感覚を覚えた。それは、私の中でも燻っていた感情。それが言語化されて自分の中でもはっきりする。
その気持ちを口に出してはいけないと思っていた。
「遥さん……私も、好き、です」
初めて口に出した今ある自分の気持ち。
留めていたものが解放されると、苦しかった気持ちが楽になって一気に想いが溢れ出す。
後ろから抱きしめる遥さんの腕が緩み、顔を見るように反転させられる。
目と目が合うと、引き寄せられるように唇が重なり合った。
「っ、ん、っ……」
キスに不慣れな私は、深まっていく口づけに息も絶え絶えになってくる。
舌を捕られ、絡め合い、膝から力が抜けていくような不思議な感覚に陥りかけると、遥さんは私をその場で抱き上げる。