孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~
ひとり悶々と頭を悩ませていたところ、背後から声をかけられる。
ハッとして振り返ると、そこにあったのは今朝出発を見送った宮崎さんの姿が。
どうして今ここにいるのだろうかと混乱する。
「どうして……?」
「今日は日帰りの出張だったんだ」
よりにもよってこんなタイミングでまた宮崎さんと会うなんと思いもしない。
「もしかしたら、真白も仕事終わりの時間かと思って探してたら見つけられた」
探していたなんて聞いて、これはもうこの場ではっきり言わないと今後も職場に現れては声をかけられるかもしれないと警戒する。
プライベートな事情でこれ以上職場に迷惑をかけたくない。
「あの、勤務中にプライベートなことで声をかけられるのは迷惑で……やめていただきたいんです」
「そう言われても、真白連絡しても返事くれないだろ? 既読にもならないから」
お別れした当初、頻繁に連絡が入り、そっとブロックさせてもらった。
まさか、それに気づかず連絡し続けているのだろうか……。
「だから直接こうして会いにくるしか方法がないって思って」
宮崎さんはそう言いながら荷物を漁り始める。朝、私に渡そうとしていた贈り物だというショッパーを取り出し再び差し出した。
「受け取れません」
「どうして? 真白のために用意したんだ」
「こういうのも困りますので」
はっきりと断ってもわかってもらえず、困り果てて立ち去るしかないと会釈をする。その場を離れそうと一歩を踏み出すと、引き留めるように腕を掴まれた。
「あ、あのっ──」
その時だった。