孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~


 新居のマンションでひとりになったのは十四時を回った頃。

 高坂機長に言われた通り、運び込んでもらった自分の荷物の荷解きをすぐに始めた。

 引越し業者の単身パックで十分に間に合うほどの荷物は、衣類や最低限の生活用品程度。

 家具や家電に関してはなにも持ち込んでいない。

 割り当てられた自室には、広々としたクローゼットがあり、そこに開けた段ボールから衣類をハンガーにかけ吊るしていく。

 畳んでしまいたい服や下着などを入れる収納ケースが必要だと気づき、仕舞えないものはそのまま段ボールごとクローゼットの中に収めた。

 すぐに必要な最低限のものを出し終え空いた段ボールを畳んでまとめる。

 用意してもらった私の部屋には、アイボリー色のラグにレモン色のカウチソファが置かれ、他にも作業ができるデスクに本棚なども設置されている。居心地のいい落ち着いた雰囲気の部屋を用意してもらった。

 住まい全体のインテリアはコーディネーターに依頼したらしく、部屋はモデルルームのように出来上がっていて驚いた。

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