孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~
「手伝うことですか。そうですね……あとはパスタを茹でるのと、グラタンスープを焼くくらいなんですけど」
「食器もまだ満足に揃ってないだろう」
なにか台でも持ってきて開けようと思っていた食器棚から、高坂機長がパスタに使えそうなプレートを三種類取り出してくれる。
「ありがとうございます。届かなかったので、後で出そうと思ってて」
「どれが良さそう?」
「あ、じゃあこのブルーのプレートで」
選んだプレートと同じのをもう一枚取り出し、候補に出したものを仕舞ってくれる。
背が高いとこういう時楽々で羨ましいなとその姿を眺めていた。
「ありがとうございます。あとは、もう盛り付けるだけなので」
「じゃあ、テーブルの支度をしておく」
「はい、お願いします」
手早くスープをグラタン皿に入れ、チーズとフランスパンを載せてオーブンへ入れる。沸騰したお湯にふたり分のパスタを入れて茹で始めた。
鍋の中でくるくると踊るパスタを見つめながら安堵する。
食事を用意して気まずい雰囲気にならなくてとにかく良かった。
でも、やっぱり先走ってしまった感は拭えない。
そういうことを含めて、ここでの生活についても聞いておかないと……。