孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~
茹で上がったパスタをフライパンに移してからめ、プレートに盛り付ける。ちょうどいいタイミングでオーブンも鳴り、スープグラタンも仕上がった。
ダイニングテーブルは高坂機長がセッティングをしてくれていて、ふたり分のパスタとスープを運ぶ。
向かい合って席についた。
やっぱり目の前の光景が不思議に思えて仕方ない。店でもない、マンションのダイニングで、高坂機長と食事を前にしていること。
これはいつまでも慣れなそうだ。
「嫌いなもの、ありませんでしたか?」
なにも聞かずに好き勝手に作ってしまった夕食。アレルギーもあったりしたら大変だ。
「なにもない。むしろ好きだ」
「そうですか、それなら良かったです。お口に合うかはわからないですけど……」
高坂機長は早速フォークを手にして「いただきます」とパスタに取りかかる。
ついじっと食べる姿を見つめてしまいそうになったけれど、食べづらいだろうと思い自分もフォークを手に取った。