孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~
「それは特に問題ない。縁談は持ってはくるが、決まった相手と一緒になってほしいというわけではない。家族を持てば、社会的に信用も得られるとは言われる」
「なるほど……」
ということは、大きく問題はないということだけど……。
「あの、あの時話してもらえなかったこと……追々話してもらえると言っていましたが……?」
「あの時?」
「私に声をかけた理由、というのです」
ずっと気になっていたこと。
ほとんど面識もない私にこんな重大なことを頼んでくるなんて、どうしてだろうとずっと疑問だった。
契約にも応じたわけだし、話してもらえるだろうか。
「ああ、そのことか。それは単純な理由だ。君が俺に興味がなかったから」
「え?」
興味……?
どういうことだろうと、じっと高坂機長の目を見つめる。
彼は検討がついていない私を見てくすっと笑った。