孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~
「まぁ、声をかけた理由はそんなところだ。俺に関心のない君なら面倒が起きなそうだと思ったし、仕事の姿勢を見ている限り真面目で常識的な人間だと思ったから話を持ち掛けたということ。これで答えになったか」
「はい。だいたいは」
「それと、君にとっても俺が役立てば悪い話ではないと思った」
宮崎さんのことだ。
「君が言い寄られているところを数度見かけたのが、この偽装結婚の話を持ちかけようと後押しになったのも確かだ」
「その節は、ありがとうございました。あれからは、特になにもなくで」
「昔付き合っていた相手なら、簡単に諦めないかもしれない。今は落ち着いても、またいつ接近してくるかわからないからな」
確かに、始まりもそうだった。
思い出したように私の前に現れ、頻繁に姿を見せるようになった。
高坂機長の言う通り、もう絶対に現れないとは言い切れない。
「そのための魔除けにでもなればいいと思ってる。さすがに結婚したと言われれば諦めるだろう」
「そうですね。では、もしそういう必要があれば、遠慮なく高坂機長とのことを利用させてもらいます」
「ああ、そうしてくれ。それから、その呼び方」