極愛〜狙われたら最後〜
次の日事務所に脅迫文が届いた。

クソっ!
これじゃしばらく帰れねぇ。

結婚した矢先これかよ。

「兄貴、落ち着け。血管切れそうだぞ」

将臣に言われる。

「指輪用意しとけ」

「ははは。はいはい」

こんなんじゃ逃げられちまうか?
それでもやはりなかなか家には帰れない。

苛立ちがピークを迎える。

「兄貴、今日は帰れ。指輪も用意できた。一度雫さんに会ってこいよ」

将臣が指輪を俺に渡す。

「大丈夫そうか?」

「ああ。なんとかする」

「悪い」

そして二週間ぶりにマンションへと帰る。
既に雫は寝てしまっていた。

だよな。

風呂に入って、寝ている雫の指に指輪をはめた。
そして俺も自分で付ける。

本当は付けてもらいたかったな、なんて思いながら久しぶりの雫の香りと体温を感じながら眠りに着いた。
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