極愛〜狙われたら最後〜
朝目が覚めれば雫はもう仕事に行ってしまっていた。

そういえば家出る前になんか言ってたか?

寝ぼけた頭で振り返る。

ああ。
なんか騒いでたかもな。
俺が横で寝てるし、指輪付いてるしで。

んーとかあーとかしか言えなかった。

久しぶりにグッスリ寝れて完全に意識がぶっ飛んでたわ。

キスくらいしたかったな。

あいつここで一人で何して過ごしてるんだ?
何を思って過ごしてる?

そしてまた帰れない日が続く。

「兄貴。隈ひでぇぞ」

こんなん平気だったのに、家で待つ雫を思うと寝れなくなっていた。

さっさとこの仕事も片付けたい焦りもあって。

面通しもしたいのに。

将臣を見ればこいつも人の事が言えないくらい隈が酷かった。

「マサ、お前帰れ」

「いや俺は…」

「嫁心配してんだろ」

「いやそれは兄貴も…」

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