極愛〜狙われたら最後〜
二人で顔を見合わせる。

「「今日は帰ろう」」

声が揃った。

ふざけんなよ。
ったく。

そして、殺伐とした日々を過ごしていたせいでクソみたいにアドレナリンが出ている。

これは危険だ。

そしてその日は雫が起きていたが、今抱いたら俺は完全に暴走するのが目に見えて指一本触れずに寝た。

結局途中で目が覚めて、ジム用品が揃う部屋で筋トレをして冷たいシャワーを浴びる。

「くっ…」

一つ屋根の下に好きな女がいるのに抱けない。
同じベッドで寝ているのに。

シャワーを浴びながらドンと壁に拳を突き付けた。

そして自分の指についた指輪をそっと触る。

今はこれだけが俺の心の支えになってる事をアイツは知らないんだろうな。

雫…

こんなに家に帰れないというのに、雫は律儀にもここで過ごしている。

やはり妻というポジションは都合が良いからだよな…

全ては任務のため…
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