極愛〜狙われたら最後〜
俺も俺で雫に自覚させるためにここまで追い詰めて命を張るなんて。

さすがにやり過ぎた感が否めない。

それでもこうでもしなかったらこうして二人、気持ちを通わせる事はなかっただろう。

雫はあの瞬間まで自分の気持ちに気づいてなかったし。

雫を抱き抱え風呂に入れる。

こうやって気を失った雫を風呂に入れるのも何度目だよ。

思わず笑ってしまう。

身体を洗い湯船に浸かる。

さて。どうしたものか。

雫が属していた組織が八神専属だったと言えば全て通じるだろうか。

そして自分の身の安全を確認できるだろうか。

それを言わない限り、組織に命を狙われていると思って安心できないよな。

これが最初から俺とZで仕組んだ事だと知ったら不信感を抱く可能性は大有りだ。
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