極愛〜狙われたら最後〜
せっかく気持ちを通わせたのにブチ切れて出て行かれそうだ。

かわい子ちゃんはなかなか激しい性格の持ち主だしな。

ぶん殴られる覚悟で話すか。

とにかく俺といる限り、組織から狙われるような事は無いとしっかりと伝えるのが先だ。

まぁ、どの道いろんな危険はこの世界にいる限りは避けられないけど…。
それはもう、諦めてくれ。

そんな事を考えていれば、気を失っていた雫が目を開けた。

すると目が合った途端なぜか恥ずかしそうにみるみるうちに顔を真っ赤に染めていく。

は?
なんだ?
この初々しい反応は。

「身体、大丈夫か?」

とりあえず話しかけてみる。
いろいろ激しかったし、無理をさせた自覚はあるし。

「え? あ、うん」

俺をチラチラ見ながら答える雫。
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