極愛〜狙われたら最後〜
おい。
可愛すぎないか?

「顔。真っ赤」

俺はクスッと笑うと雫はさっと顔を伏せた。

「な、なんか、し、心臓が…、ば、爆発しそうなんだけどっ」

そう言うなり顔を両手で煽ってしまった。

いやいや、待て待て。
急にそんな反応されたらこっちまで恥ずかしいのが移っちまいそうだ。

まったく、どうなってんだよ。

俺はそのまま何も答えずにいれば雫は顔をあげて俺を見た。

「た、龍臣が、なんか…か、カッコよく見えるぞ」

「ククククっ、なんだそれ」

「いや…前からずっとカッコいいとは思ってたけど…」

とかなんとかブツブツ言い出す。

「ふーん。前からカッコいいとは思ってくれてたのか」

ニヤっと笑って見せる。

「ちがっ! いや…うん。思ってました」

急に敬語。

「俺は一目惚れ」






< 145 / 268 >

この作品をシェア

pagetop