極愛〜狙われたら最後〜
すると今度は別な携帯に半沢から連絡が入った。

「はい」

『姐さん。すんません遅くに。雨を呼べと』

「…わかった」

今日はこの時間になっても呼ばれないから、ないのかと思ったけど結局呼ぶのね。

こんなのただの寂しがりやじゃないの。

嬉しいような嬉しくないような…
変な感じだ。

明日は決行の日。
もしかしたら私は明日死ぬかもしれない。

そうなれば…
寂しいけれどお別れね。

妻の雫がこの世からいなくなれば、龍臣の気も少しは楽になるのかな…

雨と呼ぶ声はいつもどこか葛藤しているような、そんな声だ。

避妊をしてキスもしないのは、一応雫がいるから線引きしているのだろうか。

それとも雨はただの道具か。

どちらにせよ、明日の結果次第では二度と会えなくなる可能性は大だ。

それでも龍臣の視力を奪い記憶をなくした罪は、私が何としてでも…
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