極愛〜狙われたら最後〜
しかも何でひとり!?

チラッとメイクを確認するフリをして小さなミラーを出し後ろを確認する。

外に待機させてんのか。

マスターと目が合うもいつも通り無表情を貫いている。

わかってるくせに。

「ウォッカを」

八神龍臣はマスターに一言だけ告げるとポケットからタバコを取り出し火をつけた。

「なんだ最近うろついてるネズミじゃないか」

そして私を見るなりそう言って笑った。

笑ってるのに…
なんなのこの男の威圧感は。

「用があるなら言えよ。それともまたヒールが折れるのを待つか?」

は!?
これは完全に…

「ずいぶんと大人しいな。鈴木雫」

そしておもむろに立ち上がり私の隣へと席を移した彼は耳元に口を寄せた。

「違うか。"S" だったな」

そう言ってニヤっと笑った。

ゾクっと全身に鳥肌が立った。

終わった…
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