極愛〜狙われたら最後〜
雨が帰った後も心臓がバクバクと音を立てている。

俺は咄嗟に胸を押さえた。

こんな…
どうなってる…

明日は雨は来られないと言ったのに、もう会いたくなってしまう。

顔も見た事ないのに。

俺の身体は雨を求めている。

次の日は大人しく寝る事にした。
そろそろ目の包帯も外れるらしい。

そして俺は妻を呼んで話を付けることに決めた。

「若。姐さんが来ました」

ついに来たか。

「入れろ」

そして妻である雫が部屋に入ってきたのが気配でわかった。

「もっと側に」

雫は静かに歩く。
ん?
足音が不規則だ。

脚を引きずってる?

いや。どうでもいい。

そして近くにあった椅子に腰掛けた瞬間フワッと血の匂いがした。

それと同時に、なぜか雨と同じ香りがした気がした。

雨に会いたすぎて俺はおかしくなってしまったようだ。

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