極愛〜狙われたら最後〜
こいつ俺を騙そうとしたな。

「おい。なんで怪我してる」

「いや…ちょっと擦りむいちゃって…」

そう言う雨の傷口に貼ってある絆創膏をビリっと剥がした。

「痛いって!」

ガンと胸元を蹴られた。

「あ、ご、ごめっ…」

俺は構わずその傷口に触れる。
縫ってある。

「いっ」

「ちょっと擦りむいて縫わないだろ」

「べ、別にどうでもいいでしょ!」

「どうでも良くない。お前は俺のものだ」

そう言った瞬間、ヒュッと雨が息を飲んだと同時に急激な頭痛に見舞われる。

クソっ…
痛ぇ…

目を閉じ頭を抱える。

「え!? 大丈夫!? 龍臣!?」

龍臣!?
何故俺の名前を?

「クッ…」

ガンガンと頭がカチ割れそうだ。

「し、しず…く…?」

「た、龍臣…?」
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