極愛〜狙われたら最後〜
「お前らの組はこれをもって解散。ここの島はうちが貰う」

龍臣がそう言えばガクっと項垂れる組員達。

「文句がある奴はこの場で自害しろ。出来ないなら手伝ってやるくらいはしてやる」

すると文句はないという証に、指を詰めようとする組員達。

こちらの世界では、足を洗う時にこういう事をする。

「やめろ。お前らの指なんていらねぇ」

龍臣はそれを止めた。

すると物影からキラっと何かが光った。
銃口だ!
隠れてたんだ!

だからこんなに大人しく皆んな集まったんだ!
おかしいと思った!

その銃口は龍臣に向けられている。

私は咄嗟に龍臣の前に走り込むと同時に放たれた銃弾を胸元にくらった。

「くっ…!」

そしてすかさずその物影の奴はその場で仕留められたのを確認して私は倒れ込む。

「雫っ!」

あー。
龍臣ー。
名前呼んだらあかんてー。

そしてヘルメットを外されてしまう。

バレたやーん。

「雫っ! しっかりしろ! おい! 車出せ! 病院だ!」

八神の組員が騒つく中私は龍臣の手により車に乗せられる。

朦朧とする意識の中チラッと振り向けば、将臣さんがその場を代わりに取り仕切りこちらを向いて頷いた。


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