極愛〜狙われたら最後〜
「くッ…」

防弾じゃなかったの? このスーツ。
なんてスーツに文句を言う。

寒くなってきた。
ガタガタと震え始める身体。

スーツのファスナーを下ろされ、局部を強く押される。

「うッ…」

痛い…
顔が歪む。

「雫、我慢しろ。死ぬなよ」

私は龍臣に抱えられたまま頬に手を伸ばす。
その手は震えていて自分の手じゃないみたいだ。

「龍臣っ…愛してるっ…キスして…」

すると私の手をパシっと受け取り握りしめて噛み付くように熱いキスが振り落とされた。

意識が朦朧とする。
ふわふわと心地いい。

愛おしい人の腕の中で…
なんて幸せなんだ。

「雫っ! 雫っ!」

朦朧とする中、龍臣が必死になって私の名前を呼んでいる。

答えたいのに…
声が出ない…

声が…聞こえない…

「愛してる。龍臣」

言えたかはわからない。

そして私はついにそこで意識を手放してしまった。

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