極愛〜狙われたら最後〜
「それから…雫、妊娠してた。4ヶ月に入ったとこだって」
「本当か!? 気づかなかったんか!?」
「ああ。もともと生理も不順だし、できにくい体質だと医者にも言われてたから」
だからこれは奇跡に近い。
いや、奇跡だ。
「そうか! 良かったな!」
「ああ」
俺はニヤつく顔を両手で煽って隠す。
「クククク。一瞬どうなるかと思ったけどな」
そう言って将臣は俺の肩を叩いた。
「車の中で意識もなくなっちまって。本当にダメかとも思った…」
本当に良かった…。
「兄貴。雫さん、うちの組のアサシンだったんだな…」
「……ああ」
「知ってたのか?」
「……ああ。悪い。黙ってて」
「いや…。俺にくらいは話してくれても良かったんじゃねぇの? とも思ったけど…。組織的に口外しないルールだったんだろ?」
よく分かってんな。
「そうだ」
「この際だから全部話してくれよ」