極愛〜狙われたら最後〜
そして俺はゆっくりと話した。

「本当に一目惚れだったのか…」

「ああ。手段なんて選んでられなかった。あいつが欲しくて」

「クククク。すげぇ執着愛だな」

なんとでも言え。

「他の組員は?」

「大丈夫。そんな事だろうと口止めした。八神専属のアサシンだし味方だとわかって、むしろ感動してたぞ」

「そうか…。あいつらはどうした?」

頭を取ったのに発砲なんてしてきやがって。
皆殺しだ。
情けはもうかけねぇ。

将臣は首を振った。

片付いたって事だな。

「一匹も逃してねぇだろうな」

「当たり前だろ。アサシンだったとはいえ、うちの若頭の嫁を撃ったんだぞ? あの後の組員たちの暴れようったらなかったぞ。地獄絵図だなありゃ。クククク」

うちの組は特に血の気が多い奴らばっかりだしな。

「そうか」

「親父にも報告した。親父は知ってたぞ。雫さんがアサシンだったって」

なんだって!?
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