極愛〜狙われたら最後〜
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カタカタとパソコンに向かいキーボードを鳴らす。

ちくしょう。
こんなはずじゃなかったのに。

まだあの男が中にいるみたいだ。

今朝目が覚めれば、ご親切に私はお風呂まで入れられていてバスローブ姿でベッドで寝かされていた。

そして隣には爽やかな顔をして肘を立てて私を見下ろす彼。

「んなっ!?」

「雫。随分と無防備に寝ちまって。ククク。不用心過ぎて心配になるな」

な、なんなの本当に!

「ちょっとからかってからと思ったけど…」

はぁ?

「気が変わった。お前の事、本気で落とそうと思う」

そう言ってそっと頬に手を添えられる。
その漆黒の瞳があまりに真剣で…

思わず頬が熱くなり目がそらせなかった。


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