蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
飛行機は準備を終えプッシュバックが始まると私は振り返り、瑛人さんのコックピットを見ると彼と目が合った。彼も私の方を見ていたのだと思うと自然と笑みが込み上げてくる。
彼が頷くのが見えると私もゆっくりと頷いた。「気をつけて」と心の中で送り出した。

その日のうちに結城さんと一緒にいた機長から彼女たちの素行に付いて報告が上がったようで翌日からのシフト変更がされていた。前々から彼女たちの言動や行動に目をつけられていたようで、今回の報告が決め手となり一時的に移動になったようだった。そんな彼女たちの様子に気になることも多いが、もちろん仕事はできるので業務態度が改まれば戻って来れるだろう。
今回の件で国際線にいた未来ちゃんが国内線にやってきた。

「悠里さん、よろしくお願いします」

「こちらこそよろしくね」

彼女は笑顔が可愛くて、明るくて、素直で、周囲から愛される要素だけを持ち合わせたような人だと思う。そんな彼女はことあるごとに私を慕ってくれ嬉しく思う。

「悠里さんと一緒のカウンター業務なので嬉しいです。一緒にお昼の休憩もとりましょ」

「そうだね」

いつもよリ数倍気持ちが楽になり、久しぶりに仕事が楽しいと思えた一日だった。周囲との連携も取りやすく、チームで働いている気持ちになれた。
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