蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
お客様よりも前に機内へ入るが、彼女をカウンターの中で見かけることは少なく、いつも動き回っている。今日はどこにいるのか、といつのまにか自然と彼女を探していたことに気付くと、なんだか胸が熱くなった。自然と目が探していたなんて驚いたし、まさか自分がここで誰か気になる存在ができるとは思っても見なかった。それほどまでに彼女の存在は自分の中に自然と入り込んでいった。
ただ、カウンターにいないので話す機会なんてほぼゼロだった。それに話しかけるきっかけもなければ、足を止めた瞬間に他のスタッフに声をかけられてしまい、彼女の中に自分の存在が認識されているのかさえわからなかった。
この年になって何をどうしたら彼女との関係が発展するのか日々悩んでいた。
そんな中、強引に誘われ友人の代わりに出席した婚活パーティーでまさか彼女に会うとは奇跡だと思った。
派手な見た目のせいかパーティーが始まると何人もの女性に声をかけられた。またかと思い、船内から脱出すべくすぐにデッキに上がってしまった。周囲が暗いせいもあるのか、先ほどのように声をかけられず俺はデッキで手すりに寄りかかると夜景を見ていた。
しばらくすると近くで足音がしたことに気がつき、振り返って驚いた。そこにはあれほど話かけたいと思っていた彼女がいた。
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