蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
「あんな顔してる桐生を初めて見たよ」

あはは、と笑いながら話す結城さんはあっけらかんとしているが、見られた側の私としてはなんだか恥ずかしくて仕方ない。

「結城さん、偶然なんです! 薄暗くてよく見えなかったし桐生さんだって本当に気がついていなかったんです。だからこのことは内密にお願いします」

ガバッと頭を下げると、また楽しそうにくすくすと笑う声が聞こえてきた。

「もちろん誰にも言うつもりはないから安心して。でもこのまま終わるとは思えないんだけどな」

そんな言葉を残すと後ろ手に手を振り歩き出してしまった。
どういうこと?
結城さんが誰にも言わないと言ってくれてホッとしたのも束の間。それなのにこのまま終わるとは思えないってどう言うことなんだろう。とはいえここでまた結城さんと2人で話していたのを見られるのも聞かれるのもまずいと思い私もすぐにその場を立ち去った。
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