蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
するとすぐに既読がついた。そしてメッセージではなく犬が伏せをしているスタンプが押されていた。普段の彼からは想像もつかないようなスタンプ。でも今の私なら彼はそんなちょっとした時にお茶目なことをすると知っている。他の人が決して知らない彼の普段の様子を垣間見るような行動に私はクスっと笑ってしまった。

早く会いたいな……。

前に会ったのは10日くらい前だ。その間にすれ違う場面はあっても決して私たちは会話をしない。それは私との約束だから。ゲートで会ってもいつもの通り、「いってらっしゃいませ」と「いってきます」の会話だけ。廊下ですれ違う時はさらに会話はなく会釈だけだ。そう望んだが、どこか物足りない。お互いシフト勤務だからメッセージのやり取りも時間差になり会話が続かない方が多い。次に会うのはあと4日後。ようやく約束の日だ。次に会った時にはやっぱり私の気持ちを素直に伝えたいとこの10日の間に考えていた。パイロットである以前に彼自身を好きになってしまったのだと認めざるを得ない。
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