蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
「俺は君が好きだから、今の関係を終わらせたない。前向きに進んでいきたい。不安なのもわかる。でも俺は本当に他の人を好きになることはない」

「でも、私じゃ釣り合わない」

「それは誰が決めるんだ? 俺が君がいいと言ってもダメなのか?」

それは……。きっと私の中の問題だ。私が桐生さんと原野さんの並んでいる姿を見かけ、勝手に自信をなくして逃げ腰になってしまったからだ。さっきまでは桐生さんに私の気持ちを伝えたいと思っていたのに萎んでしまった心をまた膨らませるのが怖くなってしまった。

「俺はもう決めている。決して悠里ちゃんを裏切らない。君は俺を繋ぎ止める自信がないと言った。でも俺は君を繋ぎ止めたくてこんなに必死だ」

彼は私の目を見て話すその真剣な姿に心を打たれる。

「パイロットは確かに人から注目され、華やかな世界だと思われているかもしれないが、精神的に辛い時もたくさんある。そんな時に会いたいのは君だよ」

本当に? 
彼の言葉に自然と涙が込み上げてきた。本心から私を必要としてくれているのだと信じたいと思った。

「私も、私も桐生さんが好きです」

振り絞るように出た声が震えていた。

「ありがとう」

そういうと彼は私の手を引き、抱きしめた。私もそっと彼の背に手を回すと、彼は私の頭にそっと口づけをした。
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