蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜

「ちょうどこの先に美味しい店があるんだ」

彼はそう言うと私の手を引いたまま歩き続けてしまう。握られた手が熱く私はその引かれた手を見つめながら歩いた。しばらく行くと私でも知っている有名なホテルのロビーに着いた。

「ここなら人もたくさんいるし安心だろ？」

確かに初めてあったばかり彼に全幅の信頼を置いて要るかと言われるとわからない。不誠実な人ではないと思う。けれど初対面の彼を不安に思わないわけでもない。ただ、もう少し話したいと思ったのは事実だ。そんな私の気持ちを汲み取るようにこのホテル
のレストランに連れて来てくれる選択をする彼はやはり誠実だと思う。
私は小さく頷くと彼は笑顔で頷き返してくれた。

「せっかく横浜にいるんだから中華にするか？それとも軽めに洋食にする？」

「どちらでも」

「じゃ、中華で」

彼は即決し、お店に連れて行かれた。